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Touring Repo No.10 北海道ソロツーリング2007 2日目(7/15)後半


無事に宗谷岬へ到着し、今日の目的は達成!
この後、一緒に旅をしてきた二人は
もう少し先のクッチャロ湖畔で
キャンプをするという。まっしゅはといえば、
この日の宿を午前中の白銀の滝へ寄った時に
宿探しで予約済みだったが、
クッチャロ湖とは逆方向で
いったん戻る方向へ行くことになる。
よって、ここで二人とお別れ。
たった半日くらいとはいえ、
一緒に旅をした人と別れるのは
とても寂しく感じられました;;
お二人と握手をして別れることに。
ちなみに別れる直前に、
お互い名前を聞いていないことに気づき
自己紹介をしあう^^;
名前なんて知らなくても、
一緒に旅は出来るモンですね。
道内ではまたどこかで会うこともあると聞くし、
またどこかで!と言い別れることに。

二人はこの先のルートを相談しているので、
先に出発することに。二人に見送られ、
さっきまで来た道を稚内市街まで戻り、
そこからしばらく南下する。
今日の宿は、とほ宿と言われる
ユースホステル形式の1泊2食付、
男女別の相部屋の宿。
道内では良く見かけるタイプの宿で、
他の旅人ともコミュニケーションが取れるらしい。
大抵はその日の午前中に電話をすれば
だいたい予約が取れる、という
事前情報だったので、初北海道ということもあり、
食事もご当地のものを食べてみたい、
と言う理由から、今回はこういった宿を
メインに回ろうと決めていたのです。

今日の宿、「あしたの城」は、さっきまで走ってきた
オロロンラインから内陸に3kmほど
入ったところにあるので宗谷岬からは
50kmくらい戻ることになる^^;
今思えば目的を達成した後の、
これだけの走行は結構過酷なラストだったな〜と感じる。

宿に向かう途中に通ったのは、
サロベツ原野という国立公園にも
指定されている大自然の中。
止まってバイクのエンジンを切れば、
風の音しかしないような大地。
ずっとたたずんでいたかったくらいです。



  まさに大草原の中を走る道でした。



  こんな草原が果てしなく続いていました。


そのサロベツ原野の中にあるのが今日の宿。
この辺りだよな〜と探しながら行くと、
他のライダーが曲がって入っていく道が。
ここかな?と思いみてみると、
入り口と書いてある…けれど
砂利道で、普段全くそういった道を走らない
まっしゅにとって最後の最後で転倒の不安を抱えつつ
悪路を奥へ30mほど入るとどうにか宿へ到着となる。
ホッ。

宿の周りには本当に何も無くて、
大自然が広がっているいいところでした。
さすがに宗谷岬まで行き戻ってくるので
時間を食い、到着は5時半。
後で知るが、他のライダーは4時台くらいには
到着してくつろいだりしているよう。
ここでそれを学び、翌日からは早めに
着くようにしたけれど、やっぱり早く到着して
ゆっくりした方が、身体は楽でしたね。

ざっと駐車場を見ると、バイクは7台くらい。
自転車が2台。あと車が5台くらいと、
ざっと見てもいろんな旅人がいる模様。
とほ宿はもちろん、道内1人での宿泊初体験に
ちょっと緊張気味。

荷物を持って宿へ。部屋は、
「力石徹の部屋ですね〜」と案内される。
えっ?!どんな名称の部屋?!
とよくよくいろいろ考えたら、この宿、
「あしたのしろ」、ではなく、
「あしたのジョー」だったことに気づく^^;
他の部屋もあしたのジョーにまつわる
人の名前が付いた部屋だった。
(リアルタイムで知っている世代で無いので
あまり覚えていないですが)
好きなんだろうな〜と思いつつも、
宿の他の部分には特にあしたのジョーが
好きな雰囲気は無かったような…?

部屋は4人の相部屋。
すでに2人先に到着している。
向かいは同年代くらいの横浜から来た
オフ車のサンデンさん。
到着していきなりホクレンフラッグの話題で
盛り上がる。話しやすい人でホッとした^^
隣は年配の奈良から来たDUCATIの方。
こちらは道内滞在2週間くらいで、
そろそろ帰ろうか、と考えるタイミングだとか。
こちらの2人の会話は、礼文島の内容へ変わる。
一方は明日礼文島へ渡り、
一方は戻ってきたばかりなのだとか。
そして、礼文島にはいろんな意味で
有名なユースホステルがあるという…。
その場で事前知識も無く話を聞いていたら、
どんな宿だよ^^;と不安になる感じの内容。
行った人は、凄い良かったという人と、
もう2度と行きたくないという人の
2択に分かれるらしい…。
ちなみに後日、ネットでその宿の噂を見てみたら、
話していた意味が良く分かりました。
ちなみにどんな宿かは
こちらのサイトをご参照ください^^;

話しているともう1人の方も到着。
こちらは道内在住の方で、車で周っているとのこと。
宗谷岬で別れ、ここでまた新たに出会い話している。
まさに旅は一期一会だな〜と感じる瞬間でした。

いろいろ話していると、この宿には
夕陽ツアーというのがあると聞く。
海まで近いので、天気がいい日は希望者を募って、
海沿いまで夕陽を見に行くのだとか。
まあせっかくだしと思い行くことに。
でも、今日は宿泊客が多いので、
普段は宿の車で行くらしいのだが、
今日はライダーの人は、
自分のバイクで付いてきてくださいとのこと^^;
今日はたらふくバイクに乗り、
もういいと思ってたのに不意打ちを食らう。
そしてまた不安定な砂利道を下り、
海沿いまで向かう。

日中は雲も無い快晴だったけど、
夕方は若干夕陽の沈む方向には雲が。
よく見えないかも知れないという話だったけれど、
しっかり利尻島と礼文島の間に沈む夕陽が見える。
海に沈む夕陽なんて、日常的にも
ほとんど見ないので、ちょっと感動。
ちなみに日の入り時刻は7時10分。
さすが北緯が高いと、日の出ている時間も長い!



  利尻富士が夕陽を背にくっきり見える。
     ↑ 画像クリックで拡大可能です




  雲も全体的に茜色に染まる。



  日の入り後。利尻・礼文が良く見えました。


日が沈み、徐々に肌寒くなりながら宿へ戻る。
戻ってまもなく夕食。ざっと見ると老若男女、
いろんな方が宿泊してました。
こういったとほ宿ならではの光景なのかも。

この宿では名物の牛乳鍋なるものが出る。
まあ簡単に言ってしまえば、
普通の鍋のベースが牛乳ダシであると言う感じ。
鍋はもとより、最後にやった雑炊が
なかなかおいしかったですね^^
今思えば、北海道らしい?食事は
ここで初だったかも。
鍋と言うこともあり、5人ずつくらいで囲みながら食事。
同じテーブルになった方の中には、車での旅行だけど
サロベツの地域にしかいない鳥を
見るために来た方や、自転車で旅をしている、
通称チャリダーの方が一緒になり、
全く違う手段で旅をしている人たちが、
こうやって偶然に出逢い鍋を囲むっていうのも
また旅の情緒だな〜と思わされました。



  こちらが牛乳鍋。
  今思えば冬でもないのに、特に違和感無く
  おいしく食えた気がするな〜。


夕食後は、こういった宿の特徴であるミーティング。
まあ要はカンパ形式の飲み会という感じで、
いろんな情報交換の場として利用されている様子。
到着が遅かったまっしゅは、
ここで先に入浴してからそちらへ参加。
ざっと見ると、ライダーかチャリダーしか来ていない。
よって10人ちょい。
ここでは主にチャリダーの2人とお話しする。
自転車で旅をするこのお2人同士も
この宿で初対面だったようですが、
2人とも今回の旅は、翌日稚内を目指し、
そこで終わりとのこと。
片方は飛行機で、片方はそこから夜行列車で
本州へ帰るそうな。
当たり前だけど自転車はバイクと違い、
1日の動ける距離が狭められるので、
何年もかけて道内のいろんな自転車ロードを
走るのだと言う。
時には鉄道を利用したり出来るのが、
また自転車での利点のようで、
走るのにキツイ道路の区間は鉄道を利用し、
主に下るルートや平坦なルートで
自転車に乗る、なんていう技もある様子。
そのためか、チャリダーは同時に
鉄道好きにもなるようで、
物凄く鉄道を2人で語っていた記憶があります^^;
にしても、このお2人も初対面とは
思えないほど面白い2人で、
話を聞いてるだけで個人的には満足でした^^
話の中で、チャリダーもライダーから
ピースしてもらったりすると
非常にうれしくて励みになるよ、と言う話があり、
こっから以降は、チャリダーにも積極的に
挨拶してみようと感じました。
ちなみに、自転車、どう?と勧められましたが、
自分にはちと厳しいな〜と感じる^^;
まあでもバイクとはまた違った
いいところのある旅なんだろうな〜。

飲み会の場は11時で終了。
今思えば、他の宿でも11時には
寝ましょうと言っていた。
北海道ライダー時間は11時に就寝なのかな?
就寝前は、ある意味恒例となっているような
天気予報チェック。どうやら明日もいい天気^^
10人以上で天気予報を見て、
結果を見て拍手が起こるってのも
これまた独特だな〜と感じつつ、一体感も感じた^^

この後は就寝。道内1日目はヘトヘトなはずなのに、
海沿いを走り続けた結果、顔がほてっていたり、
初日のいろんな出来事で興奮冷めやらぬようで、
なかなか寝付けませんでした^^;


本日の走行距離 469km+夕陽ツアーで6km
  (多分ツーリング過去最高の1日走行距離でした)
  



  宗谷岬を後にして稚内市街へ向かう道。




  彼方に見える宗谷岬、次に来るのは
  一体いつになるんだろうか…?












  サロベツ原野をつっきる道道444号にて。



  左右どっちを見ても、全く同じ光景。


 
  この日は夕方まで見事な天気でした^^



  こちらが「あしたの城」外観。
  まっしゅは3Fの屋根裏的なところで寝泊り。




  寝室はこんな感じでした。4人一部屋。



  宿の庭から見た景色。ホント草原しかない。



  空を見上げるとグライドしている人が。
  あれもあれで楽しいんだろうな〜。







  到着時。昼間ここを通った時は、
  ここで夕陽を見れるなんて思いもせず。



  沈みそうな夕陽が徐々に雲の隙間から。



  沈む瞬間はしっかり見れました^^ 感激。



  日が沈むとオロロンラインも車通り少な目。







  この日の夕食の模様。まさに鍋!って感じ。




  牛乳が入っているので不思議な感じ。



  最後は雑炊にしていただく。
  むちゃむちゃ食った気がしました^^




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