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Touring Report No.44 北海道ツーリング2011 3日目 2011.6.27
比較的早めに休んだせいか、2日連続早起きが影響したのか、5時半くらいには目が覚める。
どうやらこの日も天候は良さそう!だが、どうも明日の天気予報は雨のよう。
雨と聞くと、どうしてもリアバッグのことが頭をよぎる…。
昨日の夜もあっという間に寝てしまい、しっかりしたゴミ袋での雨対策準備が出来てない。
ひとまず、翌日雨だった場合に、ちょっと行ってみたいなと思っている場所がある、
例年お世話になっている津別の農家宿に向かうことにする。

チャリダーさんと二人で朝から荷造りしているけど、札幌ライダーさんは熟睡中。
そんなに遅くに帰ってきたのかな?でもユースには門限があるし…。
ガサガサと荷物を整理していると、ライダーさんも起床し、いろいろ雑談。
どうやら門限近くに戻ったようで、チャリダーさんとはその時すでに話をしていたらしい。

話を聞くと道民ではなくて、東京から飛行機で北海道に来て、
レンタルバイクでツーリングををしているとのこと。北海道ツーリングは初らしい。
今までいろんなライダーさんと会ってきたけど、レンタルバイクで旅をする人と会ったのは初。
そういう楽しみ方もあるんだな〜、と関心。
昨日も、オロロンラインで利尻に沈む夕日を見てから、このユースへ来たのだとか。

チャリダーさんは早めに出発するということで、先に飯を食い準備をしていたので、
そのライダーのIさんと会話しながら朝食をとることに。
    
                                      YHでの朝食はごく一般的な洋風スタイル。

聞けば、道内4日間で、今日は稚内を出発して、知床まで行くつもりだとか。
正直、無謀じゃないか?という気がして、いろいろ情報を提供。
個人的には、稚内から知床なんて、走りっぱなしになるからヤダな〜と思うのですが…。
まあBMWとかだったら、余裕な走行距離なんだろうけど。
でも、初北海道で400ccのアメリカンで行くコースじゃないような…と思いつつ、
無理しないで、網走辺りで泊まったら?なんて話をしつつ過ごす。

でも、初北海道で4日間だったら、北海道ぐるっと1周したくはなるかもな〜とも後で感じた。
自分が初めて北海道へ来た時も、天候が良かったから行けたけど、
結構無理なコースセレクトをしていたのかも、なんて思い返しながら、
北海道のツーリング情報について、いろいろ話して過ごす。

すると、チャリダーさんが出発するというので、2人で見送り。
せっかく同室になったし、ということで3人で記念撮影してみたり。
旅人同士がすぐ仲良くなれる感覚って、旅しているな〜って気分になります^^
チャリダーさんは宗谷丘陵から宗谷岬経由で、今日は浜頓別で泊まる予定だとか。 2人で出発を見送る。

   チャリダーさんの後姿を見送りました。

飯を食って、荷物をまとめて、僕らも出発準備。
元々は、昨日宗谷方面へは行ったので、ノシャップ岬とかを巡ってから南東へ向かおうかな?
なんて考えていたのですが、まあノシャップも行ったことはあったし…と
どうするか迷っていたところ、Iさんも今日は宗谷岬を目指してから知床方面に向かうと言うので、
向かう方向も同じだし、せっかくだから一緒に行きますか、という話になり、
2台で宗谷方面へ向かうことに。
うまくいけば、さっきのチャリダーさんとも宗谷で遭遇出来るかも知れないし、
2日連続宗谷岬というのもまたおもしろいかも、と思い、2台でのツーリングスタート。


         ↑I氏のレンタルドラッグスター。 ↓まっしゅも走行中に撮影してもらいました。
       

毎年、北海道ツーリングでは旅先で誰かしらと一緒に走ることはチラホラありますが、
今回はこんな形で、しかも自分が以前乗っていたようなバイクと一緒。
なんか不思議な感じですが、たまには2台以上で走るのも楽しいですよね〜。
お互いの写真を撮り合ったりしながら、宗谷丘陵を目指す。

  
                再び宗谷丘陵の風力発電が見えてきました。この風景は何度見てもテンションが上がる!


ちょうど宗谷丘陵を登り始めた辺りで、チャリダーIさんを発見!
ちょうど良いので、上の写真撮影スポットで写真撮りながら到着を待つことに。


                   今日は時間があるので、本日分の宗谷は広角用レンズをはめて撮影してみました。

すると、そこに別のライダーさんが。ジェベル乗りのおっちゃんTさん。
自転車が到着するまでの間、写真を撮りつつ一緒に雑談。
すると、なんと福島のいわき市から来ているのだとか。
皆さん知っての通り、今年3月に起こった東日本大震災と原発事故の被害を結構な規模で受けた、
いわば被災地から来たライダーさんと会うとは正直驚き。
話を聞いて行くと、実はどうやら同じ船で上陸していたようなのですが^^;
(後で写真を見返したら、確かにそれらしい後ろ姿の方がいました)

話の流れで、震災後の町の写真などを見せていただく。
ガレキがたくさんある光景はニュースなどでも多々見ているけど、
こうして実際を見ている方の話を聞くと、恐ろしい災害だったんだと再認識。
消防団で1日数体の遺体を発見していた、とか。辛いけど、それが現実なわけで。

話は出発計画時に遡りますが、やはり今年は未曾有の大災害が起こり数か月、
原発事故も未だ収束に向かっているのかも分からない状況で、
北海道にツーリングに行くのは、果たして良いのだろうか?と悩んだ時期を思い出しましたが、
まさか北海道にツーリングで来て、直に被災した方と出会い話すことになるとは。
これもまた偶然が織りなす不思議な出会いです。

Tさんいわく、現地にいるとストレスもたまるし、
発散するのも大切だから、ということで来たそう。確かにごもっとも、という気がしました。
ちなみに、震災時に家族の心配の前に、バイクの心配をして怒られたという話をしていました^^;
ライダーなら絶対やってしまいそうな話だな〜(・ω・;A)

そうこうしていると、無事チャリダーさんも到着。4人でいろいろと雑談しつつ、
せっかくだから4人で岬まで行きましょうか、という話になり、昨日とは逆走になる形で、宗谷岬を目指す。


           ↑さすが、カメラが好きな人は撮影スタイルも違うね〜! ↓旅人同士が出会う宗谷丘陵の図。
       



                                  広角で撮ってるのに、全然入りきらない感じ。

                                 天候も見事!やはり晴れてこその宗谷丘陵ですね〜。




岬で集合し、みんなでいろいろと写真撮影タイム。
昨日は一人で撮ったけれど、やっぱりこうして何人かで撮れるのはうれしい!
一人旅同士が4人集まった、この時この場所で無ければ撮れなかった記念写真。
旅の一期一会を感じつつも、一時ながらにぎやかで楽しい時間を過ごせました。

 
                        一人旅が4人集まっての集合写真。4年前と同じような光景になりました。

ここでチャリダーIさんとはお別れ。この後もまだ半月以上在道しているのだとか。
うらやましいと思いつつ、でも自転車での旅なんて自分には無理…なんて思いつつ見送り。
ジェベルのTさんは、美深を目指して南下するというので、しばらく3台で海沿いを南下することに。
せっかく通り道になるので、昨日のエサヌカ線を紹介し、一緒に行ってみることに。
まるで慣れた道を案内をするかのごとく、昨日のルートを逆走^^;

    
                             追いついて、追い越して。乗り物は違えど、同じライダーですね。
    



エサヌカ線は今日も見事な真っ直ぐ。(当たり前^^;)
ここでは、初北海道のIさんが超ハイテンションで、裸足で走ってみたり、道のど真ん中に寝てみたり!
こんなにテンションの高いライダーを見たのは初じゃないか?!と思うほどで、
まっしゅとTさんは2人で大笑いしつつその姿を見ていました。
おもしろかったのもあるけど、初北海道で感動する姿を見ていると、
これだけの感動を与えてくれる北海道って、やっぱりいい場所だよな〜、と
再認識する想いでした。そして、その感動を素直に表すIさんもまた輝いてましたね〜。




                おお!真っ直ぐなエサヌカ線に人が寝るとは、斬新な光景です^^
              
                               せっかく人と一緒なので、走行中写真を撮ってもらいました。いい記念。
  
            I氏は向こうから裸足でもうダッシュしてきました^^; もうスゴイテンション!

宗谷やエサヌカでゆっくりし過ぎて、すでに昼近い時間帯。
自分は大丈夫だと思うけど、本当にIさんは知床まで行くんかいな?と思いつつ、
近場の道の駅で飯を食って解散にしますか、という話になる。


                            ちょっとどんよりしてきたけど、オホーツク海側ですから。
 オロロンには石碑があるけど、こっちは標識だけ。

道の駅では、Tさんが同行して楽しかったから、と、僕ら若造に飯をおごってくれるという!
会って数時間程度の仲なのに、飯をおごってくれる寛大さに感謝しつつ、おごっていただいた。

 道の駅マリーンアイランド岡島にて。


               ご馳走してもらったのは、干し貝柱塩ラーメン。そういえば、道内で唯一のラーメンだったかも。

Tさんは、会社の仲間とも何度も渡道している、北海道ベテランという感じのおっちゃんだったようで、
バイク乗りとしても30年、いろんなバイクを乗りついできたらしい。
今のご時世、ライダーの平均年齢は40代半ばと言われており、
ちょうどそんなライダー平均世代の代表格のような方でしたが、年齢関係なく、
こうして旅中で出会い、少しでも一緒に走ったりしゃべったりして別れる。そんなことが出来るのは
やっぱり北海道ツーリングならではなのではないでしょうか。原点回帰を感じた瞬間でもありました。
Tさん、ご覧になっていたら、あの時はご馳走様でした!!

個人が識別出来ない程度に小さくですが、記念撮影の模様を。2人ともありがと!  

ここでTさんは美深方面への林道に入り、Iさんは先を急ぐようだったので見送り。
少し寂しい気分だったけど、これも一期一会の旅。またどこかで!と、手を振り別れる。

と、ここですでに1時過ぎ。自分は自分で、ここから津別までというと結構な距離。
ここからは自分も気合入れて走らないと!と、ほぼ休憩なしでひとまず紋別まで向かう。
道北オホーツク海側の国道は、初めて走った4年前に、2度目は無いな、と思っていたけど、
いざ南下してみても、やっぱりさほど楽しい道ではないな、と再認識。
道北へ行くと、どうしても南下する道が楽しくないのが個人的にはネック。
あまり変わらない光景の中、疲労だけが蓄積されていく。

紋別の国道交差点の角のコンビニで、Iさんを再発見。相変わらずテンションが高くスゴイ。
初北海道のパワーは違うな〜と、ちょっと関心。今度は先に出発し見送ってもらう。

     

ここから上湧別・サロマ湖などを横目にしつつ走っていくも、移動ばかりで疲れる…。
結局あまりいろいろ見ずに、そのまま美幌経由で津別へ。
到着したのは5時台で、まだまだ日は高く走れそうでしたが、もう体はぐったり。
3日連続で早起きしているせいか、身体には疲労が溜まりはじめていたようです。


       サロマ湖畔にて。比較的展望が良いので、ギリギリ陸のラインが見えますでしょうか?



                     徐々に道東らしい、広大な畑の光景が。道北とはまた少し違う眺め。
         


                 一面の濃い緑は、タマネギなのだとか。むっちゃくちゃいっぱいある!!
        

津別はいつもの農家宿「ファームステイ・ティエラ」。
この時期は北海道旅行としてもまだまだオフシーズンのようで、
宿の宿泊はなんと一人だったよう。ま、旅の中休みする意味では、いい休養場所かも。

     

毎年顔を合わせているので、宿のご主人夫婦とも、「久しぶりだね〜!」的な感覚。
今年も、昨年同様、タダ酒を飲ませていただいちゃいました。
すでに常連と化しているようですが、常連だからこそ、なのかな?毎年感謝です!

新鮮なアスパラを中心として、頂き物だという、カレイの煮付やらメロンやら、
いろんな北海道らしい食べ物をたらふくいただき、酒を飲んだらすぐバタンキュー。
ベッドに横になり、少し旅の記録をまとめて、早々に就寝となりましたとさ。


                        カレイの煮付けって、こんなにでっかいものだったっけ?と思うほど。
                
               ここはアスパラ農家の宿。やっぱりこれです!本当に鮮やかで新鮮です!
     

                     本日の走行距離  376km(どうも午後だけで300km近く走った計算…偏り過ぎでした)

なお、3日目のツーレポには、一部Iさんが撮影した画像を利用させていただいています。
画像送っていただきありがとうございました^^

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