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Touring Report No.44 北海道ツーリング2011 6日目 2011.6.30
6時半頃目が覚める。昨日飲み過ぎて、今日は頭痛が…と思っていたのに、
あれ?意外と普通。全然二日酔いしていませんでした!
過去の経験上、あれだけ飲んだ後は、大体吐いてしまうか、酷い二日酔いのはずだけど…。
まあ焼酎を大量に飲む経験はあまりなかったので、焼酎が良かったのかもしれませんが、
翌朝ジヘイさん(宿主)にそのことを報告すると、大笑いしながら飲む酒は、悪酔いしないらしいよ〜、と。
確かに、昨日は久々にこんなに笑ったな〜っていうくらい大笑いしたので、
楽しく飲む酒は、いい感じに消化されたのかもしれませんね〜。

ちなみに、昨日どたんばたん音を立てていたらしいおっちゃんは、翌日やや二日酔い気味らしく、まだ酒臭い…。
何だかんだで、九州おっちゃんに飲み勝ってしまったらしい^^;
私、やっぱり酒に強いのかもしれない…と思い直した朝でした。

この日は、天気予報によると、どうも富良野以西は雨マークだけど、帯広から釧路方面には晴れマークはついている。
この日は、前日分に書いたとおり、帯広方面に宿泊するつもりでいたので、直接向かってしまうと、
数時間もかからず到着してしまう場所。それに、今日もどうやら暑い予報で、昨日の暑かった帯広を思うと、
すぐ帯広方面に行って、暑い思いをするのはヤダな〜と思ってしまう。
そこで、涼しさと晴れ間を求めて、一旦釧路方面にバイクを走らせることに決定。


                   セキレイ舘での朝食風景。手作りのジャムなどが結構珍しくておススメ。
       

宿主のおちゃめなイタズラで、「信濃の国」をバックミュージックに朝食をいただく。
どうも、長野からの常連客が来ると、毎回やりたいらしい^^;
まあ長野からの常連客は、まっしゅ含め3人くらいしかいないらしいですけども。

荷物をまとめていると、おっちゃんらが先に出発すると言うので、記念撮影がてらお見送り。
まだ二日酔いが残ったおっちゃんは運転大丈夫なのかな…?と思いつつ、
この日は苫小牧辺りまで向かうというハーレーとBMWを見送る。

 おっさんらはでっかいバイクですな〜。

その後まっしゅも同泊者に見送られ出発。(忘れ物をして、すぐ引き返しましたけど^^;)
この日もさほど急ぐでも無かったので、セキレイ舘周辺を散策してから行くことに。
まずは、昨年セキレイ舘の林道ツアーで走った、海岸沿いのダート。
場所を教えてもらっていたので、まずはそこを目指す。


                 ダート入り口の目印は、JAXAの格納庫脇。デッカイ目印です。
       
                                                   ダートを入っていくと…?
 まあ逃げないこと。真横まで来ても居ました。


昨年は海沿い霧がかかっていた道も、今年は花が咲いていて、海も見えて快適。
ですが、ここもやや砂利が深めのダートだったこともあり、トランザルプではドキドキしながらの走行。
ちなみに、トランザルプで低速走行していると、すぐエンジンの熱が↑で暑いのなんの。
やっぱりこの辺はそれなりの排気量のあるバイクなので仕方ないのかな…。
長いダートをゆっくり走るには、あまり向かないバイクみたいです。


                      もう少し晴れてたら良かったんですけどね〜。でもなかなかなダートです。

無事に海岸沿いのダートを抜けて、今度は湧洞沼へ。
この辺り一帯は、晩成原生花園も兼ねているような場所で、この時期でないと見られない花々が咲き乱れていました。


                             こちらも霞んでますが、やっぱり好きな場所です。絶景。


                    
                               花もキレイに咲いています。野原に咲く花々、って感じでしょうか。
 
             
             北海道といえばヒマワリのような気がしてたけど、エゾキスゲもまた北海道らしい花ですね。

今回、各地の原生花園を巡りましたが、この辺りが一番花が咲いていたようでした。
出発しようと思ったら、ちょうど同室に宿泊していた京都ライダーさんがやってきた。
今日も連泊でこの辺りを巡るらしい。やっぱり連泊ってゆっくり出来ていいですよね〜。

ここから、釧路方面へ向かって行くわけなのですが、
ここでもダートを走ることが出来るバイクになったということを利用し、
国道336号の突き当たりダートの先にある昆布刈石展望台を通ることにする。

    
                                  どこまでもいけそうな気がする真っ直ぐな道。イイ!

この展望台のあるダート数キロは、かなり締まったダートなので、走るには平気ですが、
ちょうど道路工事で大型トラックが多数走っており、道の凸凹がスゴイ。
今回、シャドウでも走れそうなダートも各所ありましたが、
ここはシャドウでは絶対来れなかったな、というくらい、凸凹したダートでした。
眺めはまずまず。やはりちょっと霧がかっていましたが、おかげで涼しい〜^^


                       昆布刈石展望台に向かうダートはこんな感じ。車高が低くなければ問題なしです。
    
                              これだけの高さから眺められる場所も、この辺では少ないかも。

                      展望台とはいえ、こういう表示があるだけの場所ですので、あしからず。

ここから国道38号に合流するまで、海沿いの県道を北東へ。
すると海岸沿いには、何かいろんなものが流れ着いている様子…。
道内のニュースで話題になっていましたが、3月の東日本大震災の津波で流されたガレキが、
えりも岬から釧路の間の海岸沿いにある4町村の海岸に漂流してきているのだとか。
そして、その撤去費用に困っているというのが、道内のニュース。
何となく写真を撮るのは不謹慎な気がして撮りませんでしたが、
震災や津波の影響は、まだこれから出現してくるものがたくさんあるのでしょうね…。

   
                      海霧がうっすらかかる太平洋岸。霧のおかげで、涼しいライディング。
 何かを撮影してました。鳥か何かかな?

無事国道に合流。道の駅しらぬか恋問に到着し、ここの豚丼がウマいらしいよ、と
宗谷で出会ったジェベルのおっちゃんが言っていたのを思い出した…けど、
せっかくここまで来たし、釧路まで行くなら、今まで1度も行ったことのない
和商市場に行こうかな…?と考えて、そちらに向かうことに。
ツーリングスポットではないけど、一般的な観光客として見ると、和商市場の勝手丼といえばかなり知名度の高い道内名物。
やはり1度は行ってみないと語れないな〜と思い、行ってみることにしました。

   
                 ここも結構寄るのに、ちゃんと飯とか食ったこと無い。スルーする運命なのか?

釧路駅前にあることはツーリングマップルで見て分かっていたのですが、
実際に行ってみると、釧路駅も微妙に分かりにくく、近くまで行かないとよくわからず。
ウロウロして無事到着したけど、駐車場は地下の有料しかないみたい。
路駐でもいけたのかもしれないけど、地下の方が防犯上いい気がするし、おとなしく地下へ。


               こちら、かの有名な和商市場。駅から徒歩数分なので、一般客が来やすいのかも。
       

和商市場内は、いわゆる鮮魚店がメインですが、他にも野菜や土産物を扱う店もあり、
小さい店舗が数十件立ち並んでいる市場、という感じでしょうか。
その、一番真ん中のスペースに、食事が出来る簡易スペースがあり、
白飯を買って、そこに店先で細かく売られている刺身などを自由に選んで、
自分で好きな、まさに勝手丼を作って食べる、というわけです。

    
                        中には食ったことも見たことも無い刺身も。しかし安いのか高いのかわからん^^;

しかし、まあ当然ではありますが、店は客の引き合い。
うちのが一番おいしいとか、新鮮とか、いろんな売り文句を並べての客引きがスゴイ!
よく言えば威勢の良い活気ある空間ですが、悪く言えばウザい…。
市場の隅の方は、普通に食事の出来る店もあり、地元のサラリーマンらしき人などは
そちらで食事していました。その方がぶっちゃけ安上がりで、ウマい丼が食えるっぽい雰囲気も。

まっしゅも勧められるがままにいろいろ乗せて、出来上がった勝手丼がこちら。



それでも、今回道内に来て食っていなかったウニを始め、珍しい白身魚や、
この時期にしか獲れないという、トキシラズという鮭などをがっさりと乗せ食いました。
やっぱり味はウマかったです。値段は…まあそれなりの海鮮丼の値段でしたけども。

その後、自宅用に土産発送をしようと、店を見て回るのですが、
まあ客引きというか、店の前を通るたびにいろいろと説明してくれて。
この日は平日の昼間だったこともあるのか、全般的に客が少なく、市場の人も暇そう。
そんな中だったからか、客の取り合いと言わんばかりに声をかけられる。
これでもかってくらい、説明を聞いて試食させてもらってましたが、
ツーリング中ということもあり、それほどゆっくりはしていられない。

仕方なく、最後に説明を聞いていた店で、トキシラズやホッケを中心にいろいろ発送。結局1時間半も滞在してしまいました。
この市場も、地元に有ったら、安く新鮮なものを手に入れられるという意味で最高だろうな〜という感じ。
ま、ここも1回来れば満足な場所、という感じでした。

     

比較的時間を取られてしまい、ここからは本日の宿泊先である、旅人宿「こもれび」のある清水町へ。
清水町は、帯広の西側の、鹿追や新得などがある方面なので、釧路からすごい遠いわけじゃないのですが、
そこへ向かう道の選択肢があまりない…。
帯広を経由するか、足寄を経由するかがメインだろうけど、どちらにしても今回1度走った道。
1回走った道を走るのもな〜、という気がしてルートを模索し、白糠から内陸に入る国道392号を経由し、
本別から、士幌経由で鹿追を目指すことにする。

 単線電車ってちょっといいですね。

この国道は、道内ツーリングではあまり走られない道だと思うし、
実際に走ってみても、単なる山中を走る国道、という感じで、見所はさほど無かったので割愛。
天候が悪化気味で、少し雨がパラパラするも、どうにか本降りにはならずにホッ。
浦幌から本別までは道東自動車道の無料区間だったので、一区間だけ高速を利用し、本別から士幌方面へ。
途中、覆面パトが車を1台検挙している場面を発見。思えば、昨年は1回捕まっているので、
今年は本当に気を付けないと、と心掛けていたっけ…。


               どうですか!今にも降り出しそうなこの雲行き^^; 南は晴れてたんですけどね〜。
       

士幌へ向かう最中、どうも雲の色がヤバい気がしていたけど、ついに雨。
しかし、変な感じの通り雨で、少し走りぬけるとまた路面が乾いていたり。
休憩するような場所も無く、仕方なくそのまま走り続けたら、いよいよ本降り;;
幸い、道の駅しほろ温泉の近くだったので、そこの道の駅に入り雨宿り。
すぐ止みそうと思ったけど、パラパラと降り続けるため、カッパを着た方がいいのかどうかすら悩む。
ちょうど、釧路から走りっぱなしだったので、中でゆっくり休憩。
本当は温泉に入って天候の回復を待つ、でも良かったのですが、そこまでゆっくり出来るほどの時間が無く残念。

    
                  ひとしきり降った後だったのかも。路面はびっちょりでした。
 荷物も一旦全て屋根の下へ避難する…。

さほどの雨でなさそうだったので、カッパは着ずに、荷物にだけ雨対策をする。
一昨日作った、ゴミ袋雨対策もここでやっとこ初お目見え。
と思ったら、これまた数キロ走ったら、路面が乾いている^^;
道内、少し行っただけで天候って変わるもんですね…。

国道274号を西に向かい、鹿追に着くまで、雨にはならず一安心。
もう降りそうになかったので、ここで荷物の雨具も外し、本日の宿探し。
ツーリングマップルには載っていますが、今一つわかりにくい場所みたい。
ちょっと迷いながら農道を走っていると、無事「こもれび」の看板を発見して一安心。
案内に沿って走ると、これまたダートの奥らしい。周りを見回しても、宿っぽい建物が見えないほど、
周りには人家が無いような雰囲気の場所でした。北海道の旅人宿ってこういうのが魅力なんでしょうね〜。

到着してみると、ここもセキレイ舘などと同じような、古い建物を改装したような宿。
ここでは、到着してすぐに受付という形で、個人情報を記載し、シーツをもらい部屋へ、という
いわゆるユースホステル系と似たような流れみたい。
本日の同泊者は自分も含め3名。1人はキャンピングカーで道内を周るおっちゃんに、
もう1人は旅人宿には似つかわしくないスーツで登場したので、一般客?と思ったら、
出張がてら、鉄道旅を楽しむ方だったよう。

ちなみにこの宿、大手宿泊検索サイトのじ○らんでも予約が出来るようで、
そのためか、一般的な客も宿泊する旅人宿、みたいな雰囲気があるみたいでした。


                       外観はこんな感じ。お手製のテラスなどは見事!
       


               一応バイク置き場はあったので停めさせていただきました。雨よけになるのかな?

到着し、荷物をほどき風呂に入り、飯までダラダラ過ごす。
この宿は、宿主は1人のようですが、いろんなことを手作業で進めているらしく、
自作のウッドデッキやそこから眺める森の雰囲気がおススメなよう。
確かにいい感じに出来ていましたが、そこはやっぱり森の中、虫がね…^^;
でも、木陰で涼しい感じがして、ゆっくり出来そうな場所でした。


                 こちらが相部屋。6人いるときっつきつだろうけど、2人程度なら快適に寝れますね。
       
                               こちらが1階の食事スペース。結構広いしなかなかです。

夕食も、洋風な料理メインで、味もなかなか。宿主も含めた男4人で食卓を囲む。
北海道の旅人宿って、夫婦での経営ならまだ分かるけど、1人で何でもやるってスゴイですよね〜。
ここの宿主さんはまだ30代半ばで、いわば同世代。28の若さでこの宿を始めたんだとか。
北海道を旅していて、魅力に惹かれて北海道に移住する、というのは、
どの旅人宿でもちらほら聞く話ではありますが、この若さで1人で宿を始めるって凄いよな〜と関心。
興味津津にいろいろ聞けば、出身は京都で、元板前さんなんだとか。
大工仕事に関しても、学生時代そういった系統の勉強もしていて、
日曜大工レベルなら元々好きでよくやっていたのだとか。
もちろん、全てを自分一人でやる必要もないんだろうけど、
こうして自分の手で自分の色を造り上げる人生って、カッコいいな〜と感じてしまいました。


                   こもれびでの食事は、全般的に洋風な感じ。
ピザもパリパリに焼けてました。
       
              ボールとか鍋ごと、ドンって出てくるあたり、男の料理って感じがしますね〜。味もうまかったです。


      
         食後は宿主お手製の果実酒を、近所の牧場で今朝絞ったばかりの牛乳割でいただく。これイイですよ〜!

その後もいろいろと話しつつ過ごすも、翌朝早朝ツーリングをする予定だったので、
皆様にことわりを入れ、早めに就寝させていただく。
翌日は、予定だと朝4時出発するつもり。…大丈夫かな?


         テラスから見た宿は、なかなか絵になる風景という感じがしました。
                                                     本日の走行距離 333km

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